『そうね…これから先はどうなるかわからないし、不安はあるけど、でも、私は…幸せだよ。いろんなことに感謝してる』

『そっか…うん、僕は、これから先もずっと、姉さんの幸せを願っているよ』

『凌馬君…ありがとうね。凌馬君も絶対に幸せでいてね』

姉さんは、そう言って、僕に挨拶をして、そして、帰って行った…


姉さんの後ろ姿を、僕はいつまでも見送った。


見えなくなるまで。


これで、本当にさよならかな。


二度と会えないかも知れないと思うと、やっぱり複雑な気持ちになった。


姉さんは…幸せなんだ。


それ以上、何を望む?


もう…僕も…


本当に、幸せにならなきゃいけないな。


姉さんが、言ってくれたように…

姉さんに心配かけないように…