『いませんよ、本当に』

ユウが言った。

『こんなに2人ともかっこいいのにね』

姉さん、その2人が2人とも、姉さんのことが好きなんだよ。

姉さんは、そんなこと、微塵も知らないんだ。

『彼女とか、そういうんじゃなくて、本当にバイト忙しかったんだ』

『頑張ってたんだね』

バイト頑張ってたのは、いろいろ考えなくて済むからだ。

それからは、僕もそれなりに会話に入って、いろいろ3人で話した。

ディズニーパークに着いたのは、9時前だった。

土曜日だから、少し混んでいる。

それでも、ユウの考えた予定に合わせて、僕らはアトラクションやパレードを楽しんだ。

今は、ユウがどうとか、そんなこと、何も考えないで、3人で楽しく過ごせている。


このまま。


このまま...大切な人、大切な友人と、ずっと楽しくいられたら、どんなに幸せだろうか…