「え、それってまさか…」

犯行があった時にそばに居た人。
俺と烏丸の脳裏には誉1人しか浮かばない。

だけど俺はそれを信じたくなかった…。

「俺、もう一度現場に戻って匂いを探るよ。」

烏丸にそう言うと、"透明化"していた男が指をまた鳴らして姿を現したかと思うと笑いだした。

「池田透かぁ……面白いねぇ。
アイツついにやったのか。」

まさかの知り合い発言に烏丸が睨んだ。

「何で知っとるんや?」

「"特性を持つ者へ。"」

男は、怪しい笑顔を浮かべてあのHPの名を呟いた。

「あんた達なら知ってるだろ?
俺と池田透はあのHPで知り合ったんだ。もちろん、俺がここに入ってからの消息は知らないがな。」