今回の犯人が"透明人間"だと過程すると、
逃げたのは恐らく救急車が来た時だろう。

あの時だけは人の出入りが出来たし、
返り血であろう血痕があった場所も、救急隊員が出入りした方の出口だ……。

「そうなると厄介やで。
俺らは見えへん敵を捕まえようとしてるって事や。」

烏丸の言う事はご最もだけど…

「…それなら俺だってそうだよ。

目には見えない、匂いを視る事が出来るからね。」

正直俺は、切れていた…。

あの2人の幸せを壊した犯人に強い怒りを感じている。捜査する事で冷静さを保っていたが、

同じように特性を持ち、
同じように"見えない"モノ同士の存在の敵と分かり
特性を悪用してると思うと、心の底から沸々と怒りが込み上げてくる…。

「………っっ!?」

烏丸が俺の目を見て、何故かビビっていた。