初めは沈黙ばっかで、お互い黙々と作業をするだけだった。 最初こそ他の女と無理矢理やらされた図書委員に嫌気がさしていたが、その気持ちがだんだん薄れていって。 この静かな空間で、作業をするだけの時間がなぜか心地よかった。 それは多分、唯香がまったく俺を気にしていないから。 互いに意識することなく過ごす時間は、俺にとっても気が楽だったのだろう。 もともと他の奴らと騒ぐより、ひとりの時間のほうが好きだった俺は、帰宅部を選んでバイト以外の時間はほとんど家で過ごしていた。