これじゃあ認めているようなものだ。


「あー、ダメだかわいすぎる」
「も、もう着替えるから」

「じゃあ、あと一回」


また始まった、健斗の“あと一回”。
そのあと一回は、触れるだけのキスじゃ済ませてくれないけれど。


断ることのできない私は、受け入れるしかなくて。

健斗がそっと顔を近づけてきたから、私は素直に目を閉じた。


今でも十分すぎるくらい甘いのに、今日はまだまだ続きがあるみたいで。

だけど、正直嬉しい。
まだ今日、健斗と一緒にいられるって考えたら。


それくらい健斗のことを好きになっている私は、甘く強引なキスをする彼に身を任せていた。





END