「強引すぎるよバカ」
「……で、どうする?」


余裕ありげに笑う健斗。
どうするって、答えはひとつしかない。



私のボタンに手をかける健斗の手首を、そっと掴み。

「……健斗の家に、泊まる」
「じゃあ、決まりな」


ようやく健斗の手がボタンから離れた。

「そこまでやらなくても」
「俺が我慢できなかったんだよ」

「それでも、もっとこう、怖かったなって優しく抱きしめるとか」

「キスのほうが嬉しいくせに」
「……っ!?」


健斗が色っぽく笑ってそんなことを言うから、思わず顔が熱くなってしまう。