「……健斗」


それに耐えきれなくなった私は、本を棚に直す健斗のそばまで行く。

それでも無視してくるから、健斗の手に持つ本を全て奪い取ってやった。


「む、無視しないでよ……!
昨日の今日で私、楽しみだったのに!」


ここまで行動力があった自分自身にも驚きつつ、健斗を見つめれば、ようやく彼がこちらを向いた。

だけど睨むような鋭い目つきに、思わず私は怖気づいてしまう。



「……うるせぇ」


さらに健斗が放った言葉は、私を邪魔者扱いするような言葉。