恐る恐る振り返ると、3階にいた先輩ふたり組が私を見つめていて。

その瞳はどこかキラキラと輝いていた。


「当たりじゃん!」
「えっ、俺話してみたかったんだよ!なんでここにいるんだ?」


ふたりは階段を駆け上り、私の目の前で止まった。



「え、あっ……委員会の仕事があって」

「もしかして、図書委員?」
「去年もやってたんだよな?」


な、なんでそんなに詳しいの……?


同じ学年ならまだしも、相手はひとつ年上の先輩だ。



「そ、そうです……」

「ほら、そんなかしこまらないでいいから!」
「いやぁ、見た目からして噂通りまさに“図書室の天使”だな」

「は、はい?」


今、この人たちはなんて……?