「じゃあね、俺は行くよ。
まあ、それなりの覚悟は持つんだよ?」


か、覚悟?
勇気じゃなくて、覚悟がいるの?

訳がわからないまま、光原先輩は2年の靴箱のほうに歩き出してしまい、結局聞くことができなかった。



「……はぁ」

覚悟って、もしかしてフラれる覚悟……だったらどうしよう。


光原先輩の言った言葉の意味がわからなかったから、またマイナス思考に陥ってしまう私。


「唯香、ため息ばっかりだけど、どうしたの?」
「……あ、美玲」


教室に着いてからもひとり、ため息をついていたら、美玲がそれに気づいてそばまで来てくれた。