もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜




「うわぁ、どれも美味しそう!
アイスありとなし、どっちがいいかな?

チョコか抹茶で迷うな……」


メニューとにらめっこしながらレジまで並んでいたら、自分の番までやってきて。

まだ決まってなくて、焦っていたら。


「このふたつください」

健斗が勝手に頼んでしまった。


「ちょ、健斗何勝手に頼ん……」


そこまで言いかけた時、健斗が頼んだふたつを見て驚いた。

なんと私が悩んでいたふたつだったからだ。


「け、健斗なんでこのふたつ頼んで……」
「そしたら唯香、どっちも食べられるだろ?」


当たり前とでも言いたげな顔をしている。