「急がなくてもなくならねぇから」 「う、うん……そうだよね」 健斗は穏やかな表情で私を見つめてきた。 その優しい瞳にも、胸がドキドキして。 「やっぱ唯香は甘いやつ?」 「そ、そうだよ!甘いのじゃないとダメ! 健斗は惣菜系のクレープ?」 あのハムやレタスが巻かれてあるクレープのことだ。 「まあ食べるならそうなるな」 「せっかくだし食べようよ!」 恋人らしく食べあいっこ……なんて言いながら、恥ずかしいのは私だからできないのだけれど。