もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜




「あ、クレープ食べたい!」


映画館を出て、近くにあるショッピングモールに移動した私たち。

中は学校帰りの学生で溢れかえっていて、同じ制服以外の学生も多くいた。


「ほら、早く行きすぎない。
はぐれるぞ」

クレープのお店を見つけた私は、思わず健斗の手を引っ張ってしまい。

逆に健斗に引っ張り返されたから、バランスを崩し、健斗のほうへ倒れ込んでしまった。


「……っ、ご、ごめん」

ここはショッピングモール。

人が多いため、一瞬にして視線を感じてしまった私は慌てて健斗から離れる。