もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜







「最後までドキドキの展開だった〜!」


映画を観終わるなり、外に出た私たち。
外はまだ明るく、帰るには早い。


「ねぇ、この後どうする?」
「……どこ行きたい?」

「制服デートしたいっ!」


質問の答えになっていないけれど、制服デートというものをしてみたかったのだ。


「ふっ、了解」
「夢だったんだ、制服デートって。絶対幸せだよね!」


好きな人と、デートをするだけでも幸せなのだ。

制服を着てのデートは、今しかできないからさらに特別感がある。