「だから自分で食べられない」 「いや、繋いでないほうの手があるでしょ?」 「これはいつでもジュース飲めるように」 「バカじゃないの?」 「いいから。じゃないとここでキスするぞ」 「……っ!?」 こいつは、また大胆なことを言う。 言う通りにしなかったら、キスするだなんて……私に拒否権がないじゃないか。 「ずるい」 「早くしないと本編始まるぞ?」 「……うう」 恥ずかしい。 さすがにポップコーンだとハードルが高いため、ホットドッグを手に取る。