もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜




「そ、そんなこと……大丈夫!」
「根拠は?」

「な、ない……けど、私だって働きたい。
そしたら健斗と放課後も一緒にいられる、し……」


私にしては少し大胆なことを言ったけれど、今は勢いあまって、とかではない。

チラッと健斗を見ると、視線をそらされてしまった。


ひ、引いたかな……。

少し心配になっていたら、案の定健斗はひと言も話さなくなってしまい。


そのまま私たちの観る映画の席に着いてしまった。

ど、どうしよう……気持ち悪がられていたら。