「だってすぐ子供扱いする……私は、女として見られたいのに……やっぱ健斗はスタイル良くて綺麗なお姉さんとかがタイプなのかなぁ」


ぎゅっと、背中側の服を掴まれた。


女として、見られたい?
それって、どういう意味で言ってるんだ?

その言葉に、どこか引っかかる。


「バーカ」

だが唯香はそれ以上何も言わず、俺にピタッとくっついてしまった。


少しすると小さな寝息が聞こえてきて。
唯香は前回同様、また寝たらしい。


しばらくはその状態でいた。

頭の中では、唯香の言葉が繰り返される。


女として見られたいって、普通に考えたら唯香は俺のこと……ってなるのだが、相手は鈍感人間。