「唯香だけ。こういうことできるの」 ほら、そんなこと言って。 私が、女子の中で唯一仲がいいからでしょ? 「唯香こそ、泣くくらいキスが嫌ならなんで恋人のフリをやめたいって言わない?」 「そ、それは……」 恋人のフリをやめてしまえば、もう今までの友達関係にすら戻れないような気がして。 それだけは嫌だったから、結局私は矛盾していて、わがまま。 「唯香が恋人のフリをやめたいって言うまで、俺はこのままだから」 「そんなの無茶苦茶だよ」 「自覚済み」 自覚済みって……健斗の本心が全くわからない。