先ほど健斗に絡んでいた女性たちを思い出した。 私なんかよりもずっと大人びていて、綺麗だったし。 それに比べて私は、自信の持てるような部分がない。 「はぁ……」 そう考えたら、ため息しかこぼれない。 どうせなら、もっとかわいく、女の子らしい姿になりたかった。 「……唯香ちゃん?」 ひとり、落ち込んでいると、誰かに突然名前を呼ばれて。 パッと顔を上げれば、いつのまにか一駅隣である学校の最寄りに着いていたようで、視界には光原先輩の姿が映った。 どうやら学校の最寄りから乗ったらしい。