「待て待て待て待て、おい健斗、この美少女ちゃんは誰だ!?」

オーナーはカウンターのほうから私たちの元へとやってきた。


「俺の彼女ですけど」

焦った様子のオーナーに対し、健斗はさらっと私を彼女だと言った。

「えっ……」
「嘘、健ちゃんに彼女!?」


すると、中にいた女性客が真っ先に健斗の言葉に反応して。

け、健ちゃんって……なんかかわいい呼び名、つけられている。


思わず笑いそうになったけれど、こらえていたらまたオーナーが騒ぎ出した。


「えええっ!?あの女嫌いの健斗に彼女だと!?」
「大きな声出したらお客様に迷惑ですよ」


オーナーの反応に対し、健斗はさらっと正論を言った。