とりあえず、教室戻んないとなー。
言い訳どうしよう、


『ちょっと、体調不良で』


というのは毎回恒例でそろそろ厳しい。



『ちょっと、迷子で校舎内彷徨ってた。』


これはかなり無理がある。
1年の時なら未だしも3年になった今は流石に無理


もうここは観念して諦めるしかない。


だって、もう目の前教室だし考える暇もない。



いつも通りに教室のドアをガラッと開けるともちろん私の方に視線は集まる。


私、決して不良とかヤンチャの類ではないよ。



「またいないと思えばやっぱり紗倉か!!」


「…どうも。」



それより、よりにもよって担任がまさかの生徒指導関連の先生にあたるとはラスト1年最悪な予感。



「何でお前はいつもいつも…」



しかもだ、
よりによってこの担任の長いお説教タイムが…