あなたへの月






次の日、美里は朝早くから家を飛び出し、昨日 龍輝と遊んだ公園で待っていた。






「今日も来るかな…」






ミーン ミン ミン…



夏の強い日差しが美里を照り続けている中、龍輝の姿は現れなかった。






それでも美里は1人でずっとずっと夕方まで待っていた。








…だけど、龍輝は結局来なかった