俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

「ねえねえ、お姉様!よろしければ、一緒に街へ遊びに行きませんか?お姉様と一緒にお買い物などをしたいのです」

エリザベス様が、ぎゅっとクリスタルの服を掴む。

「えっ…でも…」

クリスタルは迷ったような表情で俺を見る。国王陛下と王妃様に報告をした後は、二人きりで遊びに行く予定だったからだ。

俺は微笑み、クリスタルの頭を撫でる。

「そんな顔をするな。…一緒に行こう」

「うん!」

エリザベス様たちが「楽しみです!」とはしゃぐ。

俺たちは、三人に見送られながら国王陛下たちが待つ部屋へと向かった。



国王陛下と王妃は立派な玉座に腰掛けていた。この光景は、いつも通り。

でも、今回はいつもと違うことが一つ。私とリーバス、国王と王妃以外にお客様がいること!

ルーファス様とマット、そしてルーファス様の屋敷でメイドとして働いているライナがいてくれている。

「ルーファス様、マット、ライナ、久しぶりですね。…お元気にされていますか?」

私がそう訊ねると、「クリスタル様のおかげで、俺は幸せです!」とマットが言った。

「マット様は、スポーツが得意で友達も多いんです」

ライナが穏やかな笑みを浮かべ、言う。マットが幸せに生活できていることに、私はとりあえず安心した。

「クリスタル様のおかげで、我々は幸せに生きています」

ルーファス様が微笑む。嬉しさで、私は胸がいっぱいになっていく。でもーーー…。