俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

ニコニコ笑いながら、イワンは言う。クリスタルも「素敵〜!」と目を輝かせるが、問題は……。

「イワン、手が重い。どけてくれないか?」

「はいはい」

イワンはすぐに手をどける。やっと、頭が軽くなった。

「リーバスくん、クリスタルくんの名前の意味、知りたい?」

イワンが意地悪な目をしながら俺を見つめる。その目に俺は何となく嫌な予感はしたが、「クリスタル」という名前の意味…。知りたくないはずがない!

「えっ?私の名前?知りたい!教えて〜!!」

クリスタルが目を輝かせる。イワンはニコニコと笑ったままだ。

「……俺も知りたい。教えてくれ」

俺がそう言うと、「じゃあタンバリー国に行った時に、お土産よろしくね〜。フローレンスはドルチェすごく好きなんだ!あと、白ワインほしいな〜。あれって魚料理にすごく合うんだよね〜。あとはーーー」

買ってきてほしいお土産をにこやかに言った後、イワンは名前の意味を教えてくれた。クリスタルの名前の意味は、「明るい」と「鮮やかなグラス」という意味があるらしい。ちなみにフローレンスは、「花の都」という意味があるそうだ。

「鮮やかなグラス…。そんな意味があったんだ…」

クリスタルが嬉しそうな顔をする。

「クリスタルくんによく似合う名前だと思うよ〜」

イワンも笑った。俺はため息を一つ。

「クリスタルの名前の意味が素敵なのはよくわかったが、お土産のリクエストなら普通にやってくれ。あと、遠慮ということを学習しろ」