俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

クリスタルに微笑み、俺は「これ、よかったら飲んでくれ」と飲み物を渡し、弁当を広げる。

その時、レムが「おい!リーバス!」と言いながら戻ってきた。珍しく慌てている。

「何だ?」

俺とクリスタルが不思議そうな目をレムに向けると、レムは荒くなった呼吸を整え言う。

「軍人!軍人が来た!!」

俺が口を開く前に、その軍人が俺たちの前に姿を現す。黒いドリス軍の軍服をしっかりと着こなし、腰には拳銃をしまっている。女性だ。

金髪の髪はベリーショート。その瞳はーーー赤。

その人は、俺が会いたいと思っていた人だ。ずっと封印していた記憶が蘇っていく。セピアの写真が、色鮮やかに輝き出した。

「ロビン…?」

「久しぶり、リーバス…」

そう言って、ロビン・ターナーは微笑む。

「何故ここに?」

ロビンはかばんの中から一枚の紙を取り出し、俺に渡す。

「ジャック・グラスが、ギール国を出たという情報が入った。だから、私たち軍人も警察の捜査に協力することになったんだ。私はこの交番で、リーバスたちを支える!」

そう強く微笑むロビンは、あの頃と全く変わらない。

「ところでリーバス、そちらの方は?」