俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

「でも、二人とも熱いっすね〜!ヒューヒュー!!」

レムがそうはやし立てると、ますますクリスタルは恥ずかしそうにする。こんなかわいいクリスタルを見れたことが嬉しくて、俺は心からレムに感謝をした。

「クリスタル、お前はもう昼食を食べたのか?」

さすがにいつまでもからかうのはかわいそうだ。俺は話を変えることにした。

「あっ、まだ…」

クリスタルは顔を上げて、静かに言う。

「なら、一緒に食べよう!昼休みは自由にしていいんすよ〜」

レムが机の上を素早く片付け、クリスタルが座る椅子を用意する。

「昼ご飯は俺のを一緒に食べよう。ダメだろうか?」

俺がそう訊ねると、クリスタルは「嬉しい!」と笑う。俺はクリスタルの手を引き、椅子に座らせた。

俺の弁当箱はかなり大きい。クリスタルと充分分けることができる。

勤務中に会えたことで舞い上がっていたその時、また交番の入り口が開く音がした。

「今日は客が多いねぇ〜」

コーヒーを飲みながら、今度はレムが入り口に向かって歩いていく。

「私、やっぱり邪魔かな?」

クリスタルが不安そうに俺に訊ねる。俺は首を横に振った。

「そんなことはない。大丈夫だ。届けに来てくれて、ありがとう」