俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

「もしかしたら、家に忘れたのかもしれんな…」

俺は、一生懸命作ってくれたクリスタルに罪悪感を覚えながら、頭を抱える。こんなことで怒る奴ではないと知ってはいるが……。

「まあ、元気出せよ!俺のパンやるからよ〜」

レムがパンを半分ちぎる。おい、自分の食べかけを渡そうとするのはやめろ!

「間接キッス〜!!」

レムがニヤニヤしながら言う。俺は顔を赤くしながら抵抗した。

「お前、馬鹿か!!食べかけではない方を寄越せ!!このど変態野郎が!!」

俺とレムが格闘していると、「こんにちは〜!」と明るい声が聞こえてくる。その声を聞いた刹那、俺は素早く立ち上がり、入り口の方を向いた。

「リーバス!お弁当、忘れて行っちゃったんだよ〜。なんか珍しいね〜」

クリスタルが俺の弁当を手にして笑う。仕事中に会えるとは思っていなかった。わざわざ届けてくれたことが嬉しい。

「クリスタル、ありがとう」

俺はクリスタルを抱きしめ、そしてキスをする。

「あの〜俺いるんすけど…」

レムがそう気まずそうに言うと、「えっ?あっ!」とクリスタルが恥ずかしそうに手で口を覆う。その顔は林檎のように赤く、俺はまたキスをしたくなった。