俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

俺のお昼ご飯は、クリスタルが作ってくれる弁当だ。小町やライナに教えてもらったらしい。

いつも朝ご飯の支度で忙しい中、弁当を用意してくれる。しかもとてもうまい。

「おおっ!今日も未来の奥様の愛のこもった弁当ですね!今日のおかずはな〜んで〜しょう〜」

後半は歌のような口調で、レムが俺をからかう。こいつは目を離すと、すぐに俺の弁当からおかずを奪い取る「窃盗」の常習犯だ。油断してはならない。戦前に立つ兵士のように構えなければ!

「レム!おかずを奪ったらどうなるかわかってるのか…?」

俺は怖い笑みを浮かべる。前回奪ってくれた時は、交番がまた強盗の被害に遭ったかのような惨状になった。次はもっとすごいことが起こるということだ。

「へ、へいへい!わかってます!こっちは店で買った寂しいパンっすよ!リア充爆発しろ〜」

意味不明なことを言いながら、レムはパンを取り出して食べ始める。

さて俺も食べようと思った刹那、俺は焦った。

弁当がどこにもない。かばんの中をひっくり返しても、交番の中を探しても、どこにもない。

「レム!お前、俺の弁当を盗ったのか?」

俺が問い詰めるが、レムは「俺、そこまでしない!」と怯える。おそらく俺は今、人様の前に飛び出したら殺人鬼と思われる顔をしているのだろう。鏡を見るのが怖い。