俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

ロンがひまわりの花に触れ、その香りを楽しむ。

レミーもスケッチブックを取り出し、絵を描き始めた。

「ねえ、知ってる?ひまわりの花言葉」

ロビンがリーバスの隣に立ち、はにかみながら言った。

「あなただけを見ている」

リーバスは目の前を見つめながら、静かに言った。花の辞典で見たことがある。

「軍に入る前に、思い出を作りたかったんだ〜」

ロビンの呟きに、リーバスは驚いた。

「お前、軍人になるのか?」

ロビンは首を縦に振り、「リーバスも警察になるんでしょ?」と言う。

ロビンは街で痴漢を受けた女性を助けた際に、その様子を見ていた軍の偉い人にスカウトされたらしい。

「ねえ、リーバス…」

ロビンの声が震えていた。リーバスは再びロビンを見る。ロビンの目からは、涙がこぼれていた。

「私、軍人になって遠い国に行くことになっても、あんたのこと忘れない。だから、また出会えた時は、会ってくれる?」

リーバスは「もちろんだ」と頷く。ロビンは頰を赤く染めて笑った。

ひまわり畑を楽しんだ四人は、孤児院に戻った後、たっぷり叱られたが、リーバスも後悔していなかった。

初めて見たひまわりの美しさを知り、リーバスはひまわりが好きになった。



「お客様、もう終点です」

そう駅員に声をかけられ顔を赤くしながら、女性の軍人ーーーロビン・ターナーが列車を降りてきた。

ここはラス国。俺、ジャック・グラスはロビンを監視しながら列車の旅を楽しんできた。

この女の目的地も俺と同じだ。ロビンに案内してもらおう。