俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

一時間ほど列車に揺られ、列車は終点の駅に到着した。

「着いた!降りるぞ〜」

レミーがリーバスに声をかけ、またリーバスはロビンに腕を取られる。お金を持っていない時点でリーバスに逃げ場は存在しないのだが、念のためだろう。

駅を出て、四人並んで歩く。リーバスはこんな場所に来るのは初めてで、辺りを何度も見た。

美しい緑の山が遠くに広がり、草原の中にポツリポツリと家が建っている。色々な野菜の畑があり、道端には花が自然に咲いている。

「こんな場所に来るのは初めてだ…」

リーバスの呟きに、「私も」とロビンが言う。

「ロビン、あの丘を登ったら咲いているはずだぜ」

レミーが近くの丘を指差した。すると、ロビンの目が輝く。

「あの丘の頂上まで競争しようぜ!!」

そう言って、ロビンはリーバスを放し、一気に走り出す。

「ずるいぞ!待て〜!!」

レミーとロンがそう叫びながら、ロビンの後に続く。リーバスも足を懸命に動かした。

丘の頂上に着いたリーバスが呼吸を整え顔を上げると、初めて見る景色が広がっていた。

美しい太陽の花が、一面を黄色に染めていた。その光景に、リーバスは目を奪われる。