僕がそう呟くと、フローレンスくんは「ええ」と言う。

「好きだよ、フローレンス」

「私も、好きですわ」

恋の花が咲く。



そして、世界が平和になってすぐのこと、僕はフローレンスとデートに出かけたんだ。

出かけたのは、遊園地。人々で賑わっている。

観覧車に乗った時に、僕は小さな箱をフローレンスに見せた。そして、緊張しながら言う。

「フローレンス、これからもずっと一緒にいよう?結婚してください」

フローレンスは「はい!これからもそばにいますわ」と泣きながら笑う。

お姫様に真実の愛を教えたのは、王子様じゃなくて魔法使い。それでも、お姫様は目の前で幸せそうに笑っている。

「かわいい子ども、たくさん作ろうね」

そう僕が言うと、フローレンスの顔が一気に赤く染まった。