俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

ロビンさんが口を開いて言ったのは、「哀れ」という言葉。

私は、勇気を出して言ってみることにした。

「ロビンさん、私に何が言いたいんですか?」

唇がかすかに震えるのを私は感じる。それでも、ロビンさんとの間になぜか存在する壁を取り除きたくて、私は言う。

「私に言いたいことがあるのなら、はっきり言ってください」

ロビンさんは、「ハハッ」と乾いた笑い声を漏らす。私の背筋がゾッとなった。嫌な予感がする。

「私は、親を失って孤児院で生活するしか生きる道はなかった。お金も、食べるものも、眠るところも、孤児院に行かないと手に入らなかった」

ロビンさんは私を見つめ、「あんたはいいよねぇ。お姫様だから、何でもあるじゃない」と呟く。それが私の心に傷となった。

たしかに、お城の部屋はとても豪華だ。天蓋付きのベッドに、高価な調度品、美しいドレスや靴…。女の子が一度は憧れるものが揃っているし、食べ物に苦労することもない。

しかし、私は孤独だった。誰からも愛されず、保険として以外は必要とはされなかった。生きていること自体を許されていなかった。

辛い思い出が蘇り、私の目から涙がこぼれる。

「……何でもありますが、孤独です。温もりはどこにもありません。自由もありません」