俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

鍵をかけた引き出しの中には、箱に入った婚約指輪が閉まってある。

恋人から家族なる約束をする日。特別な瞬間だ。

指輪を見せたら、クリスタルはどんな表情を見せてくれるのだろうか。ひまわりのように明るく笑うのだろうか。それとも、泣きながら微笑むのだろうか。

恋人と約束する未来は、きっと素晴らしいものなのだろう…。

俺の胸は高鳴り、眠れそうにない。

俺は四日後にプロポーズをすることを決めた。



今日は、何となくステキな日になる予感が朝からする。

私はリリーのカフェでカプチーノを飲みながらそうリリーに言った。

リーバスは仕事に行く前に私に、「今日は大切な話をしたい。だから、夕方に「ナポール広場」に来てほしい」と顔を赤くしながら言って出て行った。

「ついにプロポーズされるんじゃない!?」

嬉しそうにリリーが言う。たしかにそんな予感がして、胸が高鳴る。夕方が待ち遠しい。

「精一杯おしゃれしないとね!」

私はそう言って笑った。ロビンさんのことでモヤモヤする時もあったけど、リーバスを私は愛してるし、信じてる。

きっと二人がいる未来は、眩しいくらい煌めいてる。……そう思ってた。



俺が交番に着くと、レムが「今日は久しぶりに二人っきりよ!ダーリン!」と抱きついてきた。

「気持ち悪い!!だいたい何なんだ!そのダーリンとやらは!」

俺はもがきながら言う。そしてレムの話を思い出して、不思議に思った。

「二人きりとはどういうことだ?」

いつもなら、ロビンも一緒にパトロールをしたりする。交番に着くといつもロビンとレムがコーヒーを飲んでいるのだが、今日はロビンの姿はない。