俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

後ろを振り向けば、アレックスたちはニヤニヤした表情だ。とりあえず殴っておこう。

会議場の空き部屋に移動し、椅子に座る。緊張で手に汗が滲む。

「それで?リーバスくんが聞きたいことって何?」

ニコニコしながらイワンが訊ねる。イワンなら察していそうなのだが…。

「リーバス!私たちを選んだのはいい選択だネ!いい相談相手だヨ!」

リーはそう言って笑うが、話しかけやすそうで暇そうな人を考えたらお前たちしかいなかっただけだ。そう言うとめんどくさい展開になりそうなので、俺は言いたくなる衝動を懸命に堪える。

「クリスタルが浮気でもしたの?」

アレックスが笑いながら言う。俺は「クリスタルがそんなことをするわけがないだろう!!」と言った。

たしかに変な王子に付きまとわられてはいるが、クリスタルは嫌がっている。決して浮気ではない。

俺たちは、互いの最初で最後の人なのだ。心も、体も、全ては互いのもの。俺はそう思っている。

「……その……そろそろ……クリスタルにプ、プロポーズ……をしたいと思っているのだが……」

俺は恥ずかしさを堪え、顔を赤くしながら言う。こんなに恥ずかしい思いをしたのは、きっと初めてだろう。