俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

リーバスは街の宝石店に緊張した表情で入っていく。理由は見ていてわかった。

店員と何やら熱心に話し、リボンのモチーフのダイヤの指輪を買っていた。

俺は復讐の時は近いと確信する。

リーバスがクリスタルにプロポーズする時が、一番のチャンスだ。

俺は頰を赤くするリーバスを、冷たい目で嗤いながら見つめる。

ポツリ、ポツリと雨が降り始めた。



対策本部の会議が終わった後、いつもなら観光をしたりクリスタルがパーティーをしたりするのだが、今回は俺が会議室に入った直後に三人を捕まえた。

理由は、三人がどんなプロポーズをしたのか知るためだ。

こんなことをするのは初めてだ。きっと、俺の人生の中で最初で最後のことになるだろう。クリスタルの思い出に残るようなものにしたい。

三人は、俺が「会議が終わった後に聞きたいことがあるんだが…」と言うと、何やら嬉しそうな顔を見せた。

会議が終わった後、クリスタルがニコニコしながら、「リーバス〜!ご飯みんなで食べに行こうよ〜!」と誘って来たが、「すまん。三人と話したいことがあってな…」と言う。クリスタルは「そっか〜」と笑って数人と出て行った。

クリスタルの誘いを断ったのは、もしかしたら初めてのことかもしれない……。そう思うと罪悪感が生まれてくる。