俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」

「よし、もういいぞ。あと一時間したら出してやるから大人しくしていろよ」

刑務官は微笑み、独房の鍵をかける。俺はうまくいっていると心の中で密かに喜んだ。

俺はここに放り込まれて、こんな風に拘束されようが、まずい飯を食わされようが、雑用をさせられようが、全部微笑んで対応してきた。それは、相手からの信頼を得るための芝居。フローレンスには劣るかもしれねえが、対策本部にいた時のような紳士にはなれているだろう。

あとは、協力者を得るだけだ……。

俺はこっそり嗤った。



「クリスタル、キスをしてもいいか?」

リーバスはいつも、私に触れる時はいつだって私の許可を取る。いつも突然だから、本当に戸惑うんだけどね。今だってお昼ご飯食べ終わってソファでくつろいでるところだったし!

「えっ!?……いいけど」

私がそう答えると、リーバスは私の唇に自分の唇を合わせる。

戸惑うけど、嫌じゃない。だってリーバスに触れられるのは嬉しいから。