ようやく解放された唇

目を開けるとフッと余裕綽々に笑いながら、耳元に唇を寄せてきた。

「こういうの期待した?」

「なっ、、、最低!こんの、変態どエロ弁護士!!」

「あ、調子戻ったな。」

「は?なに?」

「いや、別に。じゃあ、明後日よろしく」

何事もなかったみたいに、颯爽と手を振って出ていった。

なんなの?

本当、最低!

なんか、うまいこと転がされてるっていうか、、、私遊ばれてる以外ないじゃん。

何よ。

本気みたいに匂わせたかと思えば、こんな風にからかったり。

ワケわかんない。

明後日、行くのが憂鬱だ。

だけど、、、

何だろう?

この感じ。

トクトクトクと韻を踏む心音にざわざわと胸騒ぎがした。