あと一週間でクリスマス

慶太への気持ちも、東雲さんとの勝敗も白黒決着をつけなければならない。

このままじゃ、誰も幸せになれないから。

けど、どうしたら恋か恋じゃないか分かるんだろう。

今まではどうしてたっけ?

恋愛の感覚が何も思い出せない。

誰かに聞いて分かるものでもないし。

いったい、どうすれば、、、。

「希、今日はもう送るよ。ゆっくり休みな。」

「うん、ありがとう。」

「なんか悩んでるなら聞くよ?」

「平気。仕事で疲れてるだけだから」

「そう?あんまり無理しちゃダメだよ。」

「うん」

ポンポンと頭を撫でてそのまま抱きしめられた。

ホッとする。

慶太のそばはいつでも安心出来るんだ。

これはやっぱり恋の好き?

そういえば、東雲さんに抱きしめられた時は安心しなかった。