第三者の口から東雲さんの本心を突きつけられるなんて、思いもしなかった。

それが本当なら、私は何のために?

心を開かないとか、本気じゃないとか、

分からないことが多すぎて破裂しそう。

「あの、私帰ります。すみません。」

「え?ちょっと待って。ごめん、俺、余計なこと言った。」

「いえ、いいんです。きっとその通りだから。」

「楢岡さん、ちょっと待って。ちゃんと、本人の口から、、、」


「、、、なにしてんの?」

帰ろうとする私の手を掴んだままのマスターと、その手を振り払おうとする私。

どう見ても言い寄られて困ってる風だ。

そこにタイミングよく現れた東雲さん。

これって、もしかしなくてもヤバい状況なのでは、、、