『どうする?いろは』
『もう入部届けも出したし、私はテニス部かな~』
『だってさ!
ってことで私もテニス部でーす』


『そっかあ。
神崎さんと神谷さんなら頼めると思ったんだけど。
テニス部もいいよね、急にごめんね。』


そう言って男子の輪の中に入っていった。

『ねえ、菅原くんっていろはのこと気になってんのかな?
この前の授業中に気づいたんだけど、菅原くんいろはのこと見ててさ~』

『そんなことないでしょ(笑)』

『わかんないじゃん~?(ニヤ)
実は~~一目惚れ!とか!(笑)』

『ないわ~~(笑)』

そう言って2人で笑った。


放課後。
1人で駅に向かって歩く。

『ねえ!!!神崎さん!!!』

呼ばれて振り返ると菅原くんがいた。

『あ、どうしたの?
なんか用事だった?』

『いや、何回か駅で見かけたから、同じ方面なら話し相手になってもらおうかなって思って!』

そう言ってニカッと笑う。

『なにそれ(笑)』

『いいじゃん、ひとりより(笑)』

『そうだね、ぼっちよりマシか(笑)』
自然と笑顔になって話していた。