「おはよう! お前朝早いなー」
「そんなでもないですけど...」
「まぁ、朝早く練習なんて偉いじゃん。流石俺の可愛い後輩」
「な...!」
「なんて、思ってないけどー」
「...っ先輩!!」
「怒ってる? あっは、可愛い」
「先輩!! ほんと、怒りますよ!」
「まぁいいじゃん。同じパートなんだし」
先輩とは同じ吹部だった。
そして同じトロンボーンパートだった。
正直、トロンボーンを吹いている先輩の姿は凄くかっこよかった。
私にとって憧れだった。
私はそんな先輩が好きで好きでたまらなかった。
出来ないところはきちんと教えてくれて、出来た時は私と一緒に喜んで笑ってくれた。
嬉しかった。先輩と一緒に居られる時間が。
だから
寂しかった。先輩が部活を引退してしまって。
もっと仲良くなりたかった。
ううん、 それだけじゃない。
先輩後輩以上の関係になりたかった。
なのに...
「俺?好きなやつ?...いるよ」
目の前で言われた言葉が頭から離れない。
「大丈夫?お前生きてるかー?」
先輩の声で現実に戻った。
何となく言葉が出てこなくて、固まってしまっていた。
「平気...です」
「そ、俺が卒業しても元気にしてろよ」
そう言って笑うから。
頭をぐしゃぐしゃに撫でるから。
冗談に可愛いって言うから。
私は...
「あれ...どしたお前。泣いて、」
「...嫌だ」
「...え?」
「嫌です」
「奏音? どした?」
「名前で呼ばないで...ください」
「え?あ、ごめん」
「違っ...。 先輩が名前呼ぶから...。
だから...好きになるんです!」
「えっ?」
「ほんとは先輩が好きでした!
ずっとずっと! 先輩のこと!
同じ部活で先輩と一緒に居られて、
いろんな事教えてくれて、
...たまに冗談言うけど。
学校でも目あったら笑ってくれるし、
手振ってバカって笑ってくるし、
髪切ったらすぐ気づくし...
でも、そんな先輩だから私ずっと...。
かっこいい先輩が...。」
「...泣くなよお前...」
「だって...。
先輩卒業するし、
好きな人がいるって言うし…でも私、」 「奏音」
唐突に名前で呼ばれた。
「っえ...?せ...んぱい?」
ハグされた。
ギュッて。
先輩の鼓動が聞こえる。
「俺、お前が好きだよ」
「え...?」
「だから、好きなやつってお前のこと」
「ええっ!?」
「俺の方がお前のこと好きだったから。
可愛いとかほんとだったよ。
冗談じゃなくて。
正直、奏音と同じトロンボーンで、一緒に居られて、俺の方が幸せだった。
部活だって引退したくなかった。
卒業したらお前に会えなくなるなんて無理だと思う。
あのさ、今まで言えなくてごめん
俺、奏音が世界で1番好き」
「ううっ...せんぱ...」
「だーかーらー、泣くなって、」
「...でもね、私、今すっごい幸せだと思う」
「良かった」
「ねぇ先輩、」
「ん?」
「好きだよ」
「可愛い」
「...照れるからやめて」
「俺からずっと離れんなよ」
「...当たり前じゃん」
「...いつでもお前に会いにいくから。
待ってろよ」
「うん。先輩が大学行っても私好きだから」
「俺も。...これからどっか行くか?」
「うん!」
「じゃあとりあえずフラフラしてよか」
「...手繋ぎたい」
「ん」
先輩の大きな手が私の小さい手を優しく包んでくれる。
先輩の隣でこれからも進んでいく。
「そんなでもないですけど...」
「まぁ、朝早く練習なんて偉いじゃん。流石俺の可愛い後輩」
「な...!」
「なんて、思ってないけどー」
「...っ先輩!!」
「怒ってる? あっは、可愛い」
「先輩!! ほんと、怒りますよ!」
「まぁいいじゃん。同じパートなんだし」
先輩とは同じ吹部だった。
そして同じトロンボーンパートだった。
正直、トロンボーンを吹いている先輩の姿は凄くかっこよかった。
私にとって憧れだった。
私はそんな先輩が好きで好きでたまらなかった。
出来ないところはきちんと教えてくれて、出来た時は私と一緒に喜んで笑ってくれた。
嬉しかった。先輩と一緒に居られる時間が。
だから
寂しかった。先輩が部活を引退してしまって。
もっと仲良くなりたかった。
ううん、 それだけじゃない。
先輩後輩以上の関係になりたかった。
なのに...
「俺?好きなやつ?...いるよ」
目の前で言われた言葉が頭から離れない。
「大丈夫?お前生きてるかー?」
先輩の声で現実に戻った。
何となく言葉が出てこなくて、固まってしまっていた。
「平気...です」
「そ、俺が卒業しても元気にしてろよ」
そう言って笑うから。
頭をぐしゃぐしゃに撫でるから。
冗談に可愛いって言うから。
私は...
「あれ...どしたお前。泣いて、」
「...嫌だ」
「...え?」
「嫌です」
「奏音? どした?」
「名前で呼ばないで...ください」
「え?あ、ごめん」
「違っ...。 先輩が名前呼ぶから...。
だから...好きになるんです!」
「えっ?」
「ほんとは先輩が好きでした!
ずっとずっと! 先輩のこと!
同じ部活で先輩と一緒に居られて、
いろんな事教えてくれて、
...たまに冗談言うけど。
学校でも目あったら笑ってくれるし、
手振ってバカって笑ってくるし、
髪切ったらすぐ気づくし...
でも、そんな先輩だから私ずっと...。
かっこいい先輩が...。」
「...泣くなよお前...」
「だって...。
先輩卒業するし、
好きな人がいるって言うし…でも私、」 「奏音」
唐突に名前で呼ばれた。
「っえ...?せ...んぱい?」
ハグされた。
ギュッて。
先輩の鼓動が聞こえる。
「俺、お前が好きだよ」
「え...?」
「だから、好きなやつってお前のこと」
「ええっ!?」
「俺の方がお前のこと好きだったから。
可愛いとかほんとだったよ。
冗談じゃなくて。
正直、奏音と同じトロンボーンで、一緒に居られて、俺の方が幸せだった。
部活だって引退したくなかった。
卒業したらお前に会えなくなるなんて無理だと思う。
あのさ、今まで言えなくてごめん
俺、奏音が世界で1番好き」
「ううっ...せんぱ...」
「だーかーらー、泣くなって、」
「...でもね、私、今すっごい幸せだと思う」
「良かった」
「ねぇ先輩、」
「ん?」
「好きだよ」
「可愛い」
「...照れるからやめて」
「俺からずっと離れんなよ」
「...当たり前じゃん」
「...いつでもお前に会いにいくから。
待ってろよ」
「うん。先輩が大学行っても私好きだから」
「俺も。...これからどっか行くか?」
「うん!」
「じゃあとりあえずフラフラしてよか」
「...手繋ぎたい」
「ん」
先輩の大きな手が私の小さい手を優しく包んでくれる。
先輩の隣でこれからも進んでいく。
