ボンッ

マンガみたいな効果音が前からしたと思ったら、
目の前に真っ赤な顔のアイツ。

「…アレ?図星?」
巳樹の口の端が上がる。

「ちッ、ちちちち違うッ!違うって!」
てんぱりまくるアイツ。
ホントバカだろ。

「ほーんーとォォォ???」
気持ち悪いニヤニヤ笑い。
うわきしょッ!!!

「そ、そそそそそそそそっそ、そんなんじゃないし!!いいからとりあえず来て!!」
噛みすぎだよ。
って…
「!!オイ!!オレは…」
翔馬と契約(?)したんだってば!
あ。コイツは知らないのか。

有無を言わさず、体育館裏へ連行された。

「はぁぁ~~。お前、ちょっとは手加減しろよ。お前の方がでかいんだから歩幅合わねーの分かんだr「すっ…」
歩幅が合わない。そのことをヤツにブーイングしようとした、その時。
その時、訪れた。

「入学した時から、好きだったの!!!」

…うん。
こういうのが来るとは思ってたよ?
だけどね?

『すっ…』
って来たじゃん?
だったら普通『好き!』ってくるじゃん?
なんで、『すっ…』ってきたのに『入学した時から、好きだったの!!!』って入るの?
なんか…おかしくね?