「ゴメンっ!帰るかッ!」
巳樹が戻ってくる。
「ねぇ巳樹…さっきの電話の人…誰?」
「ン?友達の樹(イツキ)だよ?アイツ、オレのCDずっと持ったまんまだったんだよ。マジでメーワクだし!だから電話しといた☆」
「ふーん…って!彼女と一緒にいるときにそんなことするッ!?」
「えー…だってオレ思い出したら実行する人だから…」
「いつからそんな人になったの?」
「あーみてぇ。流れ星だぁ。」
「はぐらかすな!」
「アハッ☆」
かわい子ぶるあたり怪しい。
…誰に電話してたんだろ…
…まさか…
「巳樹…浮気?」
「はァ!!?いきなり何言い出すんだよ。」
ちょっと呆れた感じに言われる。
「だったら、なんで教えてくれないの?」
「だから樹だってば!」
「嘘だよ。」
絶対嘘だ。
