>>佑

歌澄と別れて、アタシは巳樹と一緒に道を歩いていた。

「歌澄…どうすんのかな。。」
ふと呟く。

「なんで?」

「え?言わなかったっけ?歌澄、幼馴染の翔馬君に告白されたんだって。」

「え…?」
さっきまで眠そうに下を向いていた巳樹が、すごい勢いでこっちへ振り返る。

「…ホント?」

「うん。…どーして?」

「なんでもない。オレ、ちょっと電話してくる。待ってて。」

「…?うん。」

この電話の相手が誰なのか、この時のアタシは知るわけもなく…