>>翔馬 「じゃ、じゃあね!!かばんありがと!!」 精一杯のさようなら。 今にも泣き出しそうな瞳で。 真っ赤に泣きはらした瞳で。 …泣いてたのモロバレなんだけど。 「ねぇ…今日、どうしたの?」 「え?な、なんでもないよ!?」 ちょっと、こけただけだから… そう言って、辛そうに笑う。 彼女は…歌澄は、きっと分かってない。 嘘をつくとき、前髪を整える癖のこと。 なんで…正直に言わないんだよ。