「あぁ死んだんだ。」

「死って大して苦しくないな。眠るみたい。」

目覚めると、津波に荒らされた町並みに白いレースカーテンが掛かっている位の薄さで私の目に入る。

「なんなの?これ。」

自分の体に驚きが走った。

学校はガラスが割れ壁にヒビ、辺りにあった一軒家は瓦礫だけになって、更地になっていた。

そして目の前の世界が漆黒の世界に切り替わり、男が現れた。

その男は黒いスーツに身にまとっている。

「誰?」

「死者への使いって所かな。通り名は勝手に決めて良いよ。一応記憶力は抜群なんで。顔も良くて記憶力も良いなんて天才!」

「ナルシスト?」

「別に良いだろ!」

「まぁいいや。」

「いいんだ。」

「じゃあ、ナルシスト黒さん宜しく。」

「なんでだよ!」

っと仕方のない話が続き、

「何でここに居るのナルシスト黒君?」

「それはだな...」