「降りて」


そう言われて車を降りてついていく。

地下に駐車場があるマンションなんて生まれて初めてだ。
というか、こんなに大きなビル自体地元にはなかった。


エレベーターの乗り込むとボタンが1Fしかない事に気づく。どう考えても外から見た時は20階以上あるタワーマンションだった。なのに何故1Fしかないのだろう?



「ああ、これ?
防犯対策で1階のエントランス通らないと入れないんだ」


私の視線に気づいたのかそう説明してくれたのだが、それでも説明の意味をきちんと理解するのは1階についてからだった。

1階につくや否や、エレベーターを降りるとガラスドアにキーバッドのようなもとのカードマークがついていた。

それを慣れたように、数字を打ち込んだ後にカードをかざすとそのドアが開く。
それだけでも、私は驚きだというのについていくとそこにはエントランスであろう広く綺麗な場所には受付がありしかも奥に見えるエレベーターには警備員までついていた。



「香山様、おかえりなさませ。」

「お疲れ様。あ、この子の顔覚えておいてくれるかな。
後で写真と証明書は送るから、この子は出入りの許可しておいて」

「かしこまりました。」


受付の人と話た後、今度は警備員がいるエレベーターに乗り込む。


暗証番号とカードキーのドア、受付、そして警備員つきのエレベーターって……。
と、驚きで何も言えないでいる私に。


「2階は基本的に共用施設ね。
パーティーラウンジ、ライブラリコーナー、売店、簡易ジム、ゲストルームとかね。
後、29階はビューラウンジとリラクゼーションコーナーとかがあるから君がもしいくとしたらこの辺かな。
家は30階で、そこは家しかないから他の住人はこないから部屋を覚える必要とかはないから」


頭が痛い、もう色々とついてけない事のレベルが想像を超えてしまっていて言葉を作る事さえ忍びない。