「あー……逃げられた。
ごめんね、せっかく遊んでたのに」
【い、いえ……大丈夫です】
逃げ去った動物達の背中を目で追いながら申し訳なさそうに謝るユアンにティアナは頭を振った。
驚きすぎてドキドキしてる心臓を落ち着かせるように右手を胸の上に置き小さく深呼吸する。
そんなティアナの隣に座るとユアンは、で、何が大好きなの?と聞いてきた。
【え?】
「今言ってただろ?“大好き”って。
……もしかして、アレクシスのこと?」
【と、とんでもないです!】
慌てて否定するティアナをユアンが疑わしげに見つめているので、ティアナは咄嗟に、リスのことです!と口を動かした。
「リス……?
ああ、さっき手に乗ってたね……そっか、リスか」
さっきまでの表情とは一変して穏やかな顔になったユアンにティアナはほっと胸を撫で下ろす。
危なかった……。
これは、誰にも知られてはいけない秘密だから、絶対に隠し通さなければーー
ティアナは己の失態を心の中で猛省すると、気持ちを切り替えてユアンに向き直った。
ごめんね、せっかく遊んでたのに」
【い、いえ……大丈夫です】
逃げ去った動物達の背中を目で追いながら申し訳なさそうに謝るユアンにティアナは頭を振った。
驚きすぎてドキドキしてる心臓を落ち着かせるように右手を胸の上に置き小さく深呼吸する。
そんなティアナの隣に座るとユアンは、で、何が大好きなの?と聞いてきた。
【え?】
「今言ってただろ?“大好き”って。
……もしかして、アレクシスのこと?」
【と、とんでもないです!】
慌てて否定するティアナをユアンが疑わしげに見つめているので、ティアナは咄嗟に、リスのことです!と口を動かした。
「リス……?
ああ、さっき手に乗ってたね……そっか、リスか」
さっきまでの表情とは一変して穏やかな顔になったユアンにティアナはほっと胸を撫で下ろす。
危なかった……。
これは、誰にも知られてはいけない秘密だから、絶対に隠し通さなければーー
ティアナは己の失態を心の中で猛省すると、気持ちを切り替えてユアンに向き直った。



