ティアナが王宮に連れてこられてから数日、それまでアレクシスはティアナと何の関わりを持つこともなく過ごしていたが、ついに宰相に怒られてしまった。
婚約者候補にしておきながら、いつまで放置するつもりですか。とーー
だが、何をしたらいいのか皆目見当がつかず頭を悩ませているとナタリーが、中庭に行ってみてください。面白いものが見られますよ?と伝えてきたので、行ってみることにした。
ナタリーが指示した場所を訪れると、ティアナがいた。
正確にはティアナだけでなく、何故か多数の鳥、リス、タヌキ、ウサギが周りにいた。
動物園か、ここは……。と思いながら一歩近づくと、足音に気づいたらしい動物達が一斉に逃げていく。
キョトンとしたティアナは何故動物園か達が逃げたのかわからないらしく首を傾げていた。
「すまない、逃がしてしまったようだ」
【殿下……】
ばつが悪そうにしているアレクシスにティアナは小さく首を振る。
【いえ、大丈夫です】
「……この王宮にはあんなに動物が棲み着いていたのか」
【まだまだ、こっそり隠れ棲んでる子達がいるようですよ?】
くすくす笑うティアナの笑顔に目を奪われていると、ティアナは徐に顔を上げアレクシスに、休憩ですか?と尋ねた。
「……宰相にティアナを放っときすぎだと叱られてな」
その言葉にティアナは、あら。と目を丸くした。
婚約者候補にしておきながら、いつまで放置するつもりですか。とーー
だが、何をしたらいいのか皆目見当がつかず頭を悩ませているとナタリーが、中庭に行ってみてください。面白いものが見られますよ?と伝えてきたので、行ってみることにした。
ナタリーが指示した場所を訪れると、ティアナがいた。
正確にはティアナだけでなく、何故か多数の鳥、リス、タヌキ、ウサギが周りにいた。
動物園か、ここは……。と思いながら一歩近づくと、足音に気づいたらしい動物達が一斉に逃げていく。
キョトンとしたティアナは何故動物園か達が逃げたのかわからないらしく首を傾げていた。
「すまない、逃がしてしまったようだ」
【殿下……】
ばつが悪そうにしているアレクシスにティアナは小さく首を振る。
【いえ、大丈夫です】
「……この王宮にはあんなに動物が棲み着いていたのか」
【まだまだ、こっそり隠れ棲んでる子達がいるようですよ?】
くすくす笑うティアナの笑顔に目を奪われていると、ティアナは徐に顔を上げアレクシスに、休憩ですか?と尋ねた。
「……宰相にティアナを放っときすぎだと叱られてな」
その言葉にティアナは、あら。と目を丸くした。



