暫くシュトルツ国にいることになり、王宮の客室に案内されたティアナは途方にくれていた。
自分はよりにもよってシュトルツ国の王子様の婚約者候補になったらしいが、何をしたらいいのかさっぱりわからない。
この国に連れてきてくれた宰相も本来の仕事が山積みだとかで名残惜しそうに去って行ってしまった。
ぼんやりと窓の外を眺めていると、コンコンと扉を叩く音が聞こえ一時経ってから、失礼します。と一人のメイドが頭を下げ入ってきた。
「初めまして、ティアナ様。
私はティアナ様付きのメイドになりました、ナタリーと申します」
ナタリー……。と呟くも、ティアナ付きのメイドと言う言葉にハッとなり慌て出した。
自分に専属のメイドなど必要ない。そう伝えようと急いで紙とペンを取ろうとすると、ナタリーがティアナの手の上にそっと手を置いた。
「ティアナ様、これはアレクシス様のご厚意でございます。
受け取ってあげてください」
アレクシス様のご厚意……?
ティアナは首を傾げると、ナタリーはくすくすと笑い出した。
自分はよりにもよってシュトルツ国の王子様の婚約者候補になったらしいが、何をしたらいいのかさっぱりわからない。
この国に連れてきてくれた宰相も本来の仕事が山積みだとかで名残惜しそうに去って行ってしまった。
ぼんやりと窓の外を眺めていると、コンコンと扉を叩く音が聞こえ一時経ってから、失礼します。と一人のメイドが頭を下げ入ってきた。
「初めまして、ティアナ様。
私はティアナ様付きのメイドになりました、ナタリーと申します」
ナタリー……。と呟くも、ティアナ付きのメイドと言う言葉にハッとなり慌て出した。
自分に専属のメイドなど必要ない。そう伝えようと急いで紙とペンを取ろうとすると、ナタリーがティアナの手の上にそっと手を置いた。
「ティアナ様、これはアレクシス様のご厚意でございます。
受け取ってあげてください」
アレクシス様のご厚意……?
ティアナは首を傾げると、ナタリーはくすくすと笑い出した。



